町田メガネは治らない

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zoom RSS コミケマーケティングは有効だったのか

<<   作成日時 : 2017/08/17 20:01  

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コミケマーケティング、等というものに価値があるのか。



2017年8月13日、日曜日。
コミックマーケット92に町田メガネはサークル参加しました。

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新刊の一つは「コミケマーケティング論」。
コミケでの頒布活動にマーケティングの理論を持って臨み、サークル経営をより健全化するという内容です。

しかし、そんな同人誌を出す肝心かなめの私のサークルが大爆死だったら笑いものです。
「普段通り」でも許されない。

人に指南するものを作り、それを意識して自ら実践する以上は……「大成功」でなくてはなりません。


……本項では「コミケマーケティング論」が有用なものであるかどうかを振り返るとともに、
読んで頂いた皆さんが今後、コミックマーケットでのサークル活動に留まらず
「何かを作り、欲しいと思ってもらえる誰かに届ける」という行為を行う際に役に立てばと思い書き残します。



―頒布結果―


■作成部数
全て新宿のキンコーズで作ったコピー本です。

新刊「コミケマーケティング論」150冊
新刊「FGOの遊び方」150冊
既刊「アラサーオタク女子生存戦略」100冊
既刊「無職のススメ」100部

通信販売で50部出たので、コミケ現場持ち込み数は450冊です。
関係者配布分等も含みますが、全て完売しました。


■頒布環境
新刊既刊全て、一律500円で頒布しました。
サークル場所は「島中」と呼ばれる、一般的な目立ちにくい場所です。


■サークルでの頒布結果
15:30にて全種完売。

※コミケマーケティング論は13時半に完売
※両隣サークルとの交換、関係者配布分などがあり、全て金銭交換したわけではありません


■普段との比較
普段は在庫リスクを回避するため制作は100〜200部と言ったところです。
今回は500部製作し全て頒布されたため通常の数倍の成果が出たと言えます。


つまり『大成功』として良いでしょう。

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―コミケマーケティングの内容一部解説―

「コミケマーケティング論」は普段の自分の頒布実践内容をマーケティングという学問で
その一部を説明し必要性を説いている内容です。
すなわち、今回のコミケでは別に新しい事をしたわけではなく普段の延長線上の行動をとりました。
よって、普段やっていることについてより精度を高めたり踏み込んで行っただけです。



■製品戦略(Product)
勝負するものは、テーマとテキストと興味を引くカットです。
秀逸で美麗なデザインでの高級紙による高級化で喜ぶユーザーは少ないと判断しました。


■価格戦略(Price)
新刊2冊のため、スケジュールは普段より厳しいものとなります。
ギリギリの入稿でも安価に作れる……すなわち、コピー本を選択しました。
「極道入稿」と呼ばれるギリギリスケジュールでのオフセット印刷という手段もありますが、
それは製品戦略上、選びませんでした。


■流通戦略(Place)
普段は対応していない、「通信販売」と「取り置き」を対応し頒布ルートを拡大しました。

・通信販売によりコミケに来れない遠方の人も告知を見て購入できます
・取り置き対応する事で、早期に完売する事態になっても強い購買意欲を持つ
 重要な層へのケアを固める事が出来ます。

これらの合計は100冊を超えました。
この数字は、新刊と既刊をそれぞれいくら刷ってよいのかの参考にもなります。


■広告販促戦略(Promotion)
・出す本それぞれ特徴が大きく違うので、リプライで繋げながらも個別のツイートで告知を行いました。
・新刊に関してはメイキングの途中も画像を付けてツイートを行います。
・アキバBlogさんによるサークル告知支援もお願いしました(89RT 76いいね)。

近年で一番表向きのプロモーションについては振るいませんでした。
インプレッションもエンゲージ数もとても少ないです。
なぜなら数千RT級の「バズり」ツイートは全くなかったからです。

しかし、リプライやDM、RT直後等での「欲しい」「読みたい」といった肯定的欲求は
通年と同規模であったため、新規層の掘り起こしはプロモーションでは
いつもよりうまくいかなかったが総需要は変わらない、と判断しました。


■頒布現場(Implement)

・オペレーション
頒布価格を500円にしたのは、本が4種類もあるためにオペレーションをよりシンプルにするのが最大の目的です。

360分の中で450冊を捌くという事は1分で1.25冊/4分で5冊を捌く事になりますが、
多くの立ち読み者の誘導や関係者挨拶を挟み、また人の流れには波がある事を考えると
かなり余裕のない時期が幾度も訪れます。

実際には14時半頃には400冊は頒布済だったのでさらに高密度な頒布状態でした。
売り子をお願いした2人はベテランであるために問題は何も起きず私は
「何か問題があったら動く」というためにちゃんと暇そうにぶらぶらする事の維持に成功しました。

・設営
最強の店頭ディスプレイとは何か?という問いは、環境という条件を入力しないと答えが出ないでしょう。
少なくとも評論コーナーにおいては

「凄く整っているけれど、よく見かける発注したポスターや印刷したやつかー」
という、準備が整いすぎて現場での臨機応変さや遊び心が見えないものはベストとは言えないでしょう。
(スーパーマーケットで安価量販品を多少の高品質感を与えて販売するのには最適とは思います)
無論、なんら力が入っていないのも遠目でみかけた人には近づく理由が発生しません。

「遠くからも存在が見える『高さ』『大きさ』」
「少し近づけば内容がわかる『イラスト』『テキスト』の強調」
「サークルの前にまでくれば気軽に『立ち読み』が出来る」
「『立ち読みだけで、買わないで良いです』という安心の補強」

それらを、スターバックスやフレッシュネスバーガーの黒板チョーク書きのような
現場の売り子センスでの手書きのテキストとイラストで
「売りたい」のではなく「楽しんでいってもらう」の優先感を補強します。
(DMマーケティングにおいて、「手書き」の強力さは保証されているといっていいです)

頒布物を手に取る人を、段階に応じて大きな網、中くらいの網、より目の細かい網と
広い範囲に呼び掛けて絞っていく構造を構築しなくてはなりません。
そして、「あ、この本は私には立ち読むに値する、そして買うに値する」という層を可能な限り拾い上げます。

■顧客関係管理(CRM)
ほとんどがSNSを主体とした展開ですが、これまでの頒布物購入者や新たに興味を持った人をキャッチして、
「貴方にとってきっと良いものだ」と勧めていきましょう。照れて何も反応しないのは愚です。
また、それが出来るのは自分が作ったもの作ろうとしたものにちゃんと
「自分にしか作れなかった価値がある。何かがある」という自信があるからです。

コミケ参加者を「客」と考えて作品作りに媚びや折れを含めた妥協の産物を作ってしまったら
もう、胸を張って人に「買ってみろ!損はさせない。立ち読みの時間だけでもいい」と言えなくなります。

CRMという考え方の範囲は広いので語りきるのは難しいのですが、
『自信を持って創作し、自信を持って人に勧め、否定も肯定も揺らぐことなく意見を受け止める』
個人やサークル単位での創作活動については、こう集約できるのではないのでしょうか?


■振り返り(PDCA)
前回の反省を生かして次回はもっとうまくやる、というだけの事も
要素分解して各英単語の頭文字をとることでPDCAという言葉になります。

今回、大きく前回の反省点を活かしたのは

・需要の読みとそこから打ち出す製作部数の精度上げ
・通販対応してコミケに来れない人への対処を行う

おかげで、完売しつつもコミケ終了30分前まで頒布は続き機会損失を大きく減らしました。
通販での売り上げは50冊なので総生産の1割の伸びしろを取れました。

失敗としては、「コミケマーケティング論」は13時半で完売しているのであと100冊刷っても良かった。
製作部数の読み能力はまだまだ未熟であり、もっとデータの蓄積やセンス磨きが必要です。


―おわりに―

コミケマーケティング論の本の内容より、この記事はかために書きました。
内容も応用が効かない硬直的な「私はこうした」であって、
「あなたのサークルだったらどうしようか?」に思考を走らせるものではないでしょう。


しかし、この結論だけはここまで読んだ人は持ち帰ってもらいたい。
「コミケマーケティングは有効だ」と。

赤字を黒字やトントンにしたいサークル主。
さらに、現状の黒字をより大きくしてさらに安定化をはかりたいサークル主。
そして、コミケの枠を超えて創作したものを多くの人に知ってもらい届けたい人へ。



より尖った活動をしている人がマーケティングも考え、より長く創作活動を続けられればと思います。
もしくは、そういう創作者を友人やパートナーに持つ人がこれを読んで支えてくれればと。


次回冬コミは、売って変わって評論飲食ジャンルに跳んでみようかと思います。
麻婆豆腐が好きな人、作りたい人は遊びに来てくださいね。
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