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zoom RSS 能力の低い人の能力の低さを舐めてはいけない(C93振り返り)

<<   作成日時 : 2018/01/02 18:41  

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C93は『弱者の麻婆豆腐』という評論同人誌を出しました。
元旦1日で拾えたTwitterでの反応を元に、その意義を以下に振り返ります。

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■本の内容
料理能力が低すぎて料理1つしたこと無いのにプライドだけは高い人に向けて、麻婆豆腐を作る気持ちをせせり上がらせる本です。

・ステージ1
料理のレシピなどはまず置いておいて、読者の心の残念さと能力の低さを丁寧に解説し、まず現状の正しい認識をしてもらいます。

・ステージ2
その後、社会にはびこる『出来る人』を仮想敵として取り上げ、彼らに「なぜこの程度の事も出来ないの?」という言葉の暴力を散々喰らった記憶を呼び戻し屈辱にまみれた鬱屈した感情を浮上させます。

・ステージ3
この本を読んだという奇跡が『料理』という行為に向き合うラストチャンスであり、失い続けた時間と誇りを取り戻す機会だと認識させます。

・ステージ4
読者の能力を見越して、料理のレシピ云々以前に「空間」「機材」「買物方法」「調味料の種類」などをとうとうと語り、赤子がなんとかハイハイして前進できるように基礎情報のインプットを行います。
家を出て調味料や長ネギを買うだけで「すごーい!」と褒める姿勢で一貫します。

・ステージ5
作り方を書きます。


■評論コーナー飲食ジャンルという世界
一応、麻婆豆腐という題材を取り上げていたために飲食コーナーで出しましたが……
わかってはいたのですが、周囲は立派なサークルばかりです。

コピー本の私とは違い、どこもフルカラークリアPP加工で気合の入った写真とデザインで構成されています。
飲食ジャンルの基本的なステータスの高さがうかがえます。
そして、みなさんの本はもりもり捌ける。
これまで見て来たどの評論ジャンルよりも活気があるのはサークル側視点でも再確認できました。

私の両隣のサークルも後ろのサークルももりもり本が捌け、「完売です」「完売しました」「すまない、完売だ」という声が続きます。
この濁流の中で、新参の私のサークルは置いて行かれる気持ちになります。


■頒布結果
今回はここ数年で一番告知が広がらなかった、プロモーション的には失敗したコミケとなりました。
私が、適切な刺さる告知ツイートを作るのに失敗したからです。

※自アカウント告知ツイート:186RT
https://twitter.com/machidamegane/status/944420461353451522

※アキバblog様支援ツイート:32RT
https://twitter.com/akibablog/status/944456796399222784

そのため、ここ数年の頒布数の動きなどから150冊を作り1冊500円で頒布しました。
イベント閉会16時までいて、そこでちょうど完売するくらいの量と見積もったのですが、実際には14時半前になくなりました。


■分析
まず。周囲のサークルさんは新刊100〜300冊あたりの搬入の様子で、どこも私のサークルより早く完売しています。
王道のテーマ、しっかりとしたデザインと多量の情報と見事な製本。飛ぶように売れるのも納得です。

そんな中、白黒コピー本36ページ500円が予想外に前倒しで完売してしまったのは飲食コーナーがこれまでの評論ジャンルの常識に浸かっていた私の常識をはるかに超えて活気があるコーナーだったことに起因すると言えます。
そもそも、通行量が違います。そして、ある程度の割合でサークルを舐めるように見聞していく人たちが当然そこに含まれます。

この熱気と濁流の前には、多少毛色が違っても「この本は面白いかもしれない」と考える人との出会いが多く搬入量を200にしなかったのは失策でした。
勇気が無かったのではなく、飲食ジャンルという「場」についての知識を仕込んでいなかったのが原因です。


■本への意見
まだ検出期間は1日強と短いと言え、感想は10件近く発見され肯定的なものしかなく、伝えたい内容が伝わって欲しい人にのみ伝わっているのだと実感しました。

また、コミケの頒布の現場では何人も「あなたのような『出来る人』にはこの本は絶対に向いていません。買う必要は全くないと思います。もっと有意義な本を求めるべきです」と断り、徹底して能力が低い人/自炊した事も無い人に届くように努力した事も効果を上げたようです。

売れればいい、という思想は完全に殺しました。
正しいマッチングでなければ、頒布した人も購入した人も不幸になります。

まだ元旦しか間が無いので、スーパーに行ってひき肉を買う余裕もありませんから実際に作っている人は現れていませんが、「読んで面白かった」「作りたいと思った」「弱い人間の気持ちをわかっている」という感想が集まり、自分が意図したコンセプトや工夫がそのまま伝わったようで素直にサークル主としてとても嬉しいです。


■狙ったテーマに狂いは無かった
プロモーションは失敗しました。
それは単に私の怠惰と技術不足によるものです。

しかし、今回はそれが功を奏しました。
実際のコミケ会場で、真に必要な人が手に取りそこで判断し買う事に重心を移せたのです。

頒布数と反響から、自分が今回強く伝えたかった
『出来ない人間には、出来ない人間の視線の低さで作った本が求められている』
という考えに間違いは無かったと確信できたので嬉しかったです。

実際のサークル前でじっくり立ち読みをした人が頷いて買っていく。

この、能力が低い人に向けた下から目線の本は他のジャンルについても大きく需要があり、コミケにおける隠れた「欲する層」の掘り起こしが可能と確信しました。


■C94
『オタクの老後 2030』という、オタクの老後を最新資料で考察し2030年をターゲットにした本を作ります。

飲食ジャンルは今回これ一回で離れますが……
この熱気ある空間に、またいつか戻ってみたいと思います。


2018年。
今年も宜しくお願いします。

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